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プログラム

3月19日(木)

本大会のテーマは「新しい視点での共同 〜医療者育成の谷間に灯をともす〜」である。このテーマには、会長挨拶にも記載したように「医療職育成における専門性、卒前・卒後の連続性、そして環境の変化といった多層的な課題に対し、医療専門職にとどまらず、その支援者や周辺の立場の方々とも協働しながら取り組む」といった意味が含まれている。 本大会の大会長を務める私は、これまで約16年間、非医療職の立場から医学教育の現場に深く携わってきた。本講演では、この歩みを振り返りながら、(1)非医療職者が医療教育にいかに専門性を発揮し関与しうるか、(2)医療職者と非医療職者が互いの専門性を武器としていかに協力し、教育の質を向上させていくべきか、という観点について、インストラクショナル・デザイン(ID)の視点を交えて考察する。 私のキャリアは、2010年にメディカルシミュレーションセンターに配属されたことから始まった。当初は「教育」に関する知見が乏しく、非医療職であることも相まって、運営支援に困難を極めたことは想像に固くないであろう。この経験が機縁となり、熊本大学大学院にて教授システム学を専攻し、インストラクショナルデザインの知見に触れることとなった。この時期に「教育を科学的・工学的に設計する」基盤を築けたことが、その後の多様な支援の礎となっている。 2016年からの情報センター教学IR(Institutional Research)部門では、医学教育分野別評価を見据えたデータ活用が主業務となった。LMS(Moodle)を用いた学習履歴の収集・解析基盤を構築したことは、図らずもコロナ禍におけるオンライン教育への迅速な移行を支えることとなった。2021年以降は医学教育センターにおいて、Moodleによる教育支援に加え、FDの運営や生成AI利用ガイドラインの策定など、学内の多様な教育業務を行っている。教育にICTを積極的に取り入れ、DX(デジタルトランスフォーメーション)の観点から医学教育の実践を手掛けているともいえる。 さて、これら16年間の活動を振り返ると、私の役割は、工学、データサイエンス、ゲーミフィケーションといった異分野(=自分の興味関心領域)の知見を医学教育の文脈に「翻訳」し、実装することにあったといえる。非医療職者が医療教育に関与する大きな意義の一つは、この「翻訳者」としての介在にある。 一方で、こうした多様な役割を特定の個人が担い続けることは、新たな「属人性」を生む可能性もある。今後の課題は、同様の業務を担える人材を育成するだけでなく、教育の運用自体を「仕組み化・構造化」し、効果的・効率的な実践が行いやすいシステムを構築することにある。 「非医療職者だからこそ」できること、そしてできないことは何か。本講演を通じて、医療職者と非医療職者の接点を見つめ直し、「谷間」に灯をともし、橋をかけることができるような「新しい視点での共同」について考察したい。

「研修を企画したが、参加者の反応が薄かった」「授業で伝えたいことが学生に届いていない気がする」、教育に携わる方であれば、一度はこうした壁にぶつかった経験があるのではないでしょうか。 本学会では、より実践的で質の高い教育活動を実現するために、「授業設計」と「研修設計」のセミナーを開催しています。これらのセミナーでは、学習者の成長と現場実践力の向上を目指し、インストラクショナルデザイン(ID)の基本理論や、学習意欲を高めるARCSモデルなどを学びながら、自らの教育実践を改善する力を身につけることができます。授業設計は主に大学や専門学校の授業を対象とし、研修設計は病院や施設の職場研修を対象としています。 このセミナーは、次のような方におすすめです。  教育担当になったばかりで、何から始めればよいかわからない方  授業や研修の改善に取り組みたいが、具体的な方法がわからない方  「なんとなく」で行っていた教育活動を、理論に基づいて見直したい方  現場の課題を教育的なアプローチで解決したいと考えている方  インストラクショナルデザインという言葉を聞いたことはあるが、詳しく知らない方 本セッションの目的は3つです。第一に、インストラクショナルデザインの基礎的な考え方に触れること。第二に、セミナーで扱う基本概念や実践的手法の概要を少し知ること。そして第三に、本学会が認定する「医療学習デザイナー」制度について理解を深めることです。 医療学習デザイナーの資格を取得すると、単なる教育スキルの向上にとどまりません。現場で起きている問題を「教育的な視点」から分析し、研修や学習支援という形で解決策を提案・実行できるようになります。つまり、教育担当者としてだけでなく、組織の課題解決に貢献できる人材へと成長する道が開けるのです。 本セッションでは、ISD(Instructional Systems Design:インストラクショナルシステムズデザイン)の考え方を、実際の事例を交えながらご紹介します。教育的支援から現場の課題解決まで、IDが持つ可能性と魅力を感じていただければ幸いです。 わずか90分のセッションですが、終了後には「自施設に戻ったら、まず一つ研修を企画してみよう」という意欲が湧いているはずです。インストラクショナルデザインの世界への第一歩を、ここから一緒に踏み出しましょう。 (共通項目) インストラクショナルデザイン(ID)の基本的な前提や理念について (授業設計) 授業設計の出口・入口を考える 授業設計の方法を考える ARCSモデルを活用して改善 (研修設計) 研修の現状評価と改善策、教えずに学べる研修の設計 研修以外の実現方法を検討

2017年に New England Journal of Medicine が “Saying Goodbye to Lectures in Medical School” と報告した意義は、医療に関する知識の膨大化と情報科学技術の発展によって学修の在り方が変化する中で、講義形式に内在する弱点を改めて強調した点にある。こうした背景から、基礎知識を事前の短時間動画で自学し、授業では知識の応用・討論・問題解決を行う「反転授業」が推奨されてきた。その教育的優位性は、認知負荷理論や構成主義的学習観に基づいて説明されている。しかし、長年講義に慣れ親しんできた教員が、自らの意識や行動を変容させ、新たな教授法に円滑に適応することは容易ではない。 一方、生成AIである ChatGPT の「学習モード」では、学修目的や理解度に応じた対話型学修を、時間的制約なく受けることができる。そのため、従来の教授法に代わる有意義な授業形式を教員側が提示できなければ、医学生は生成AIによる個人学修へと流れ、“Saying Goodbye to Schools” という状況に陥る可能性がある。しかし、生成AIがもっともらしく提示する誤情報(hallucination)を見抜くためには、臨床経験を有する教員による監督が不可欠である。また、AIへの過度な依存によって対人経験を回避することは、医療実践の基盤であるコミュニケーション能力の低下を招く危険性もある。 それでは、学修者評価はどのようにあるべきだろうか。誤情報か否かを識別するためには、一定水準の専門知識を保有しているかを評価する必要があることは言うまでもない。しかし、不確実にヒトが想起する知識よりも、患者に応用する都度、正確な情報と照合する行為のほうが医療安全上は望ましい。その場合、情報収集力や情報識別力は、専門知識の保有と同等に評価されるべき能力となる。また、ヒトが五感を通じて認知した情報を言語化する能力は、ヒト―ヒト間で情報を共有・継承するうえで引き続き涵養すべき重要な資質であり、AIによる deskilling や never-skilling を最も回避しなければならない領域である。これらは、学修者評価に組み入れるべき評価対象である。 Assessment-driven learning という概念は、生成AI時代においても継承されるであろう。生成AIの進展によって急速に変化する教育現場においては、生成AI時代の医療人にふさわしい能力を、学修者評価と一体で捉えることを最優先事項とすべきである。その結果として、多種多様な改善を教育現場に求められている教員の負担軽減につながることが期待される。さらに、新たな教授法に適応しにくい教員に対しても、カリキュラム改変の過程において行動変容を促しやすい環境を整えることが重要である。冒頭で述べた「反転授業」に内在する「評価」の要素を活用しつつ、カリキュラム内に分散する多様な評価を統合する programmatic assessment は、演者が考える “Saying Goodbye to Schools” を抑止する一つの提案である。

医療系の教育では、医学・歯学・薬学・看護学の分野において文部科学省が示す「モデル・コア・カリキュラム」が存在し、各大学は教育内容の6~7割をこれに合わせることが求められている。最新の改訂では各領域において「情報・科学技術を活かす能力」としてIT分野の資質・能力の育成も期待されている。しかし、医療系の教員が専門分野ごとに個別で教材を作成するには負担も大きい。そのため、数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアムと連携し、医療系「応用基礎レベル」標準教材開発プロジェクトが進んでいる。 本シンポジウムでは、企画者の所属大学におけるデータサイエンス教育の取組を紹介した後、上記プロジェクトでの活動内容や成果物の概要等を提示する。この際、公開済み教材の構造やねらい、授業での活用方法などを紹介する。また、演習教材のデモンストレーションを通じ、本プロジェクトの目標である「どの大学でも扱いやすい教材」の開発について紹介する。 数理・データサイエンス・AIは、医療の質向上や安全性の確保のためにも欠かせない学習領域である。本シンポジウムでは、各発表を行った後、今後必要とされるテーマ設定、授業設計のポイント、学習者の到達目標の置き方、医療系の枠を越えた他分野との連携など、実際の教育現場で役立つ視点についての共有・意見交換を行いたい。また、すでに授業に取り入れ始めている大学の事例や課題・改善点も共有し、教材の質をさらに高める足がかりとすることができれば幸いである。 本セッションが多くの医療系教員にとって実用的な教材づくりへ向けた知見交換の場となり、全国的な教育基盤の向上につながることを期待したい。

医療職教育に携わる様々な非医療職者は、どのような視点で医療職教育をみているのだろうか。大会長講演ではあくまで大会長個人の視点から医療職教育への関与を整理してきたが、教育への関わり方は十人十色である。 例えばシミュレーション医療教育は、扱う内容こそ「医療」そのものであるが、その管理運営には非医療職者を含めた専門職の活躍も不可欠である。教育の質を高め、「できる医療者」を育てるためには、様々な視点からの教育検討・改善が求められることとなる。 このシンポジウムでは、シミュレーション医療教育を主領域として活躍する3名の非医療職プロフェッショナルを招き、それぞれの専門性が医療者教育にいかに貢献し、どのような「灯」をともしているのかを浮き彫りにする。 登壇者には、以下の三つの異なる視点を代表するエキスパートを迎える。座長からの趣旨説明の後、それぞれに10分程度のプレゼンを行っていただく。その後、座長を交えての対談、フロアを交えての質疑応答・意見交換のセッションとして運営する方針である。 1. 工学・ヒューマンファクターの視点:「医療安全」を主軸として、学生のみならず医療専門職への教育にも携わってきた専門家としての知見・経験 2. 実務運営・ファシリティマネジメントの視点:シミュレーションセンターにおける教育の管理・運営について、試行錯誤を含めた検討・実践を行ってきた知見・経験 3. 企業・グローバルの視点:シミュレータや医療機器など、企業側の立場での参画、更には国際資格(CHSOS)に基づく、シミュレーション教育の標準化や最新テクノロジー活用に関する知見・経験 本シンポジウムは座長(淺田)を含め、登壇者全員が非医療職者である。本大会だからこそ、とも言えるメンバーで、非医療職者が抱く教育支援者としての信念、さらには教育支援者としてのやりがいや課題点などを共有することを目指す。異分野の専門性が交錯することで生まれる「新しい視点での協働」を考える場にできれば幸いである。

本講演の目的は、「臨床推論=医師の診断技術」という狭い理解を超え、すべての医療専門職に共通する臨床推論の枠組みを提示することである。まず医学教育で発展してきた診断中心の臨床推論モデル(仮説演繹モデル、デュアルプロセス論など)を概観し、多疾患併存・高齢者・在宅医療の場面では、診断がついても治療方針や生活・家族への対応に悩むという限界を示す。次に、演者が提案してきた三層認知モデル(TLCモデル)を、①介入焦点の明確化、②介入方針の構築、③介入実施と評価という三層として紹介し、その理論的背景と立案の経緯を簡潔に述べる。ここでは、認知症と糖尿病、フレイルを併せ持つ高齢者と家族の症例を用い、各層でどのように問題が整理され、介入がデザインされ、実際の生活世界で試され・調整されるのかを具体的に示す。また、この三層は教科書的な直線的手順をなぞるものではなく、時には①よりも②を優先させる場合もあるし、②と③を行ったり来たりする場合もある。さらに、看護における看護過程、リハビリテーション専門職のゴール設定と再評価など、他職種の実践プロセスをTLCモデルにマッピングし、構造的な共通性と専門性に基づく相違点を整理する。結語として、TLCモデルに基づく臨床推論の枠組みが、不確実性の中で個別の価値観と生活に介入をフィットさせる「解釈実践」として再定義され、チーム医療における共通言語として機能しうること、そして多職種カンファレンスの質向上やIPW/IPEのカリキュラム設計・評価指標の共有化にどのように貢献しうるかを展望する。

3月20日(金)

看護基礎教育および新人教育の現場では、複数の患者を同時に受け持ち、優先順位を判断して行動できる「多重課題対応力」の育成が求められている。しかし、学習者が臨床判断の思考過程を可視化し、自らの学びを深化させる体系的な教育デザインは、いまだ十分に確立されていない。本講演では、インストラクショナルデザイン(Instructional Design:ID)を基盤に開発されたGOLDメソッド(ゴール達成型学習デザイン:Goal-Oriented Learning Design Method)を紹介し、看護基礎教育から臨床教育、さらに多職種連携への応用を通して、「学びのデザイン」としての可能性を検討する。GOLDメソッドは、インストラクショナルデザイン理論に基づき、熟練医療者の思考プロセスを可視化・構造化することによって、現場の実践に即した教育設計を可能にする手法である。GOLDメソッドでは、臨床における推論・判断・行動のプロセスを「シーン1」から「シーン6」の6段階に分類し、それぞれに明確なゴールを設定することで、必要な知識・技能・態度を段階的に習得することが可能となる。特に「シーン4」は各職種の専門的実践が反映される領域であり、それ以外のシーンは全職種に共通する内容で構成されているため、異なる専門職間での視点共有と相互理解を促進する基盤となる。各職種が自身の専門的視点を明確に言語化し、多職種との対話を通じて相互理解を深めることが可能となる。 当セッション前半では、GOLDメソッドを応用した多重課題シミュレーションの実践事例を紹介する。看護基礎教育の最終年次に行われる統合実習において、複数患者を対象とした多重課題場面をシナリオ化し、学生が情報を統合しながら判断・優先づけを行う事前・事後演習を設計した。学生は、自らの判断根拠を言語化し、デブリーフィングの場で意見を共有することで、学びの循環が生まれた。さらに、この教育デザインを臨床現場の新人看護師教育にも応用し、新人看護師がGOLDメソッドの枠組みを用いて判断や行動を振り返るプロセスを、研修の中で学ぶ機会とした。これにより、看護基礎教育での学びが職場の実践に転移を可能にする多重課題シミュレーションに基づく学びのデザインが確立され、教育の連続性を支える効果が期待された。 当セッション後半では、GOLDメソッドを多職種で活用する教育実践を紹介する。医師、看護師、リハビリスタッフなど多職種が関与するチーム医療の現場において、GOLDメソッドの6シーン構造を共通言語として活用することで、臨床判断の思考過程を共有し、協働的な学びを促進する取り組みを報告する。異なる専門職が「どのシーンでどのような判断を行っているのか」を可視化することにより、相互理解と協働の質的向上がみられた。 本講演では、シミュレーション教育の専門家である武田聡先生より、それぞれのセッションにおいて、医学教育の視点から教育設計および実践への応用についてご助言をいただく。また、座長である鈴木克明先生には、ID/ISDの観点から、医療教育領域におけるGOLDメソッドの位置づけと今後の展開を総括いただく。これらの議論を通して、多職種連携を基盤とした協働的な未来の教育デザインの方向性を見出す。GOLDメソッドによる「学びのデザイン」は、看護基礎教育と臨床教育、さらに多職種教育をつなぐ橋渡しとして、理論と実践を往還させる新たな教育デザインである。医療職が共に学び、協働して成長する教育のあり方を展望する。

医療が置かれた環境はVUCAの時代に表される多様な変化が進み、不確実な要素が将来に続き多く想定されている。このような中で有効な医療サービスを提供するためには、前例踏襲、定型的な対応では不十分である。個々の組織が置かれた環境・条件を目指す方向性を見据えて読み解き、とるべき対策を創造していくことがマネジャーに求められている。  マネジャーに必要な能力をコンピテンシーとして表し、その育成を期待するセミナー等が多く開催されているが、必ずしも有効な結果が確認できていない。多くのセミナーでは、受講者間での経験の共有等により、マネジメントの手段の幅を広げる課題設定がとられている。一方で、前述のとおり、不確実な条件を多く抱える中では、単純に手段を多く習得してもその活用性が高まるとは限らない。優れたマネジャーはマネジメント環境・条件の変化を予測した複数のプランを想定し、不確実性への対応力を高めていることがある。  この教育講演では、このような対応力を高めていくためのラーニング・プロジェクトを進めるための考え方を事例を交えてお伝えし、本プロジェクトへの関心を高めていただくことを目的とする。

医療の高度化複雑化が進む一方で、その技術習得や質の担保・維持に向けた体系的な卒後教育は発展途上である。そのような背景の中、医療シミュレータの再現性向上や、クリニカルシナリオの強化などに伴い、近年様々な領域でヒトでの臨床経験に先立ちシミュレータを用いたスキルトレーニングが提案されている。そして、新型コロナウイルス感染症の拡大を契機にオンライン参加型の学習機会が各場面で展開され、視聴型(非同期)の学習や中継型ハンズオンの取り組みも積極的に試みられた。 本セッションでは、主に卒後医師のトレーニングを題材として、外科・内科・救急のバックグラウンドをもつ3名の立場から最近の取り組みを取り上げ、共通する課題や今後の展望を鼎談形式で議論してゆく。 ・外科(遠藤和洋):遠隔画像システムを用いた腹腔鏡トレーニングの中継型学習 ・内科(菅野武):出血など侵襲的内視鏡処置のスキルトレーニングを可能とするシミュレータの開発と実装 ・救急(宮道亮輔):いまどき集合型研修(ICLS,J-MELS、ACLSなど)とシナリオ  本セッションを通して、シミュレータ学習の有効活用の在り方、また遠隔中継や視聴型学習に向いた学習テーマなどを会場参加者と共に探りたい。

本大会では従来の基調講演形式から趣向を変えて、鈴木克明(武蔵野大学教授)氏と淺田義和(第18回JSISH大会長)との対談セッションを企画する。両名とも、非医療職者として医療者教育に携わってきた共通点がある。このセッションでは、以下のような観点での対談を検討しているが、会場からの質疑や意見に応じて、柔軟に扱う内容(や進め方)を調整する予定である。 - 【卒前教育】医学・歯学・薬学・看護学において改訂されたモデル・コア・カリキュラムは、ID / ISDの観点からどのような活用が期待されるか。 - 【卒後教育】働き方改革など、現場での教育を行うにあたって困難が生じやすいなか、ISDの視点からどのような解決策が提示できうるか。 - 【生涯教育】生成AI時代におけるdeskillingを回避するには、どのような観点での教育設計が必要となるか。 - 【FD・SD】医療職・非医療職を問わず、教育に関与する者は、どこまで(どの程度まで)ID・ISDに精通しておくとよいか。 - 【教育環境】コロナ禍から数年が経ったいま、オンライン教育どのような利活用が期待されるか。 - 【学習評価】国家試験を含めて、現在は筆記(多肢選択)が主流である。その弊害は何か。どのような改善策が期待されるか。 本セッションを通じて、医療職教育の現場にある「谷間」を直視し、そこに確かな灯をともすための、具体的かつ戦略的なヒントを得ていただければ幸いである。

シミュレーション教育はいわゆるテクニカルスキルだけでなくノンテクニカルスキルを含めた多様な目標設定で、まさに理想的なチームビルディングを養成するために重要な学習ツールの1つである。現在は各医療系大学にシミュレーションセンターやスキルスラボとして組織的に展開されてきており、学習対象者は医学生だけではなく卒後医療者の学習としても職種を問わず実施されている教育ツールである。①これら多様なニーズや専門性に対しての研修設計、②臨床のエフォートを抱えつつ教育に携わる学習指導者、③今後さらに進化するテクノロジーの進化とともに発達する教育ツールやシミュレータの保守点検や予約などの運用要素の3つの要素に対してマネージする立場が認知されていないことが、現在の日本における組織的なシミュレーション教育の組織的展開の障壁になっていると考える。シミュレーション・オペレーション・スペシャリスト(以下SOS)は、それらの要素をマネージする役割と考えられる。  Society for Simulation in Healthcare(以下SSH)の認定資格であるCertified Healthcare Simulation Operations Specialist(以下CHSOS)が世界的にその役割の認知を促しているが、日本においてはこの役割の認知度はまだ高くない。その原因としてSSHの資格認定のコンピテンシーは日本の現状に必ずしも合致したものではなく、日本に適応したコンピテンシーを定めることが、今後のシミュレーション・オペレーション・スペシャリスト養成のために今後大きく役立つと考えている。  今回のワークショップでは、この要素を既にその立場で活躍されている方々や運営に携わっている方々とSOSのコンピテンシーを議論したい。

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第18回日本医療教授システム学会
総会・学術集会運営事務局

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